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二次創作とか下ネタとかホモばかり話します。

俺はザオボーのプロストーカー

閲覧する前に

 

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 本記事ではポケットモンスターSM、USUM、アニメ版ポケットモンスターSM、ポケットモンスターSPECIAL サン・ムーン編のネタバレが存在しています。

また記事内で添付するパワーポイントには上記ゲーム、アニメのスクリーンショットに加え、書籍「公式ポケモンぜんこく図鑑2018 特別版」に収録されているポケットモンスター サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン 設定資料集 Essential」の画像を引用しております

以上のことを踏まえたうえで閲覧をお願い致します。

 

本編は「俺はザオボープロストーカー」の項からです。

 

 

 

 

事の発端

 先日、ジャンル違いのオタク友人数名と共に「限界夢女子会」を発足しました。

限界夢女子会の主な活動は、推しが実在するという前提で推しと自分(推しとの関係は恋人から助手まで様々)が過ごした日々を語り合い、充実した休日を過ごすことです。

 しかし気の知った仲とはいえメンバー全員ジャンル違い。お互いの推しを知っているほうがいいだろうということで第一回限界夢女子会オフ会では、自分の推しと登場作品を紹介する限界夢女子会プレゼン大会を、一泊二日新宿バリアンホテルで開催しました。

 

www.balian.jp

↑駅近い、部屋綺麗、女子会プランあり、アメニティ多いと至れり尽くせりなホテル。オススメ。

 

 ホテルの一室であらかじめ順番を決めてから一人一人発表するのですが、フリースタイルプレゼン会だったため愛の深い動画を作ってきた人西尾維新ワールドからきっちり解説してきた人などなど様々なプレゼンが飛び交う混沌が渦巻きました。

ちなみに個人的優勝は「殺人鬼探偵」について一万字レポートを書いてきた上にそれとは別のパワーポイントも作るという圧倒的物量を誇った、ブラックソード/剣里火の助手こと園月リノさんです。

  しかし全く知らない作品を「友人の推し」という目線から知りえるというのも中々楽しいんですよね。みなさまも気兼ねなく狂える友人がおりましたらぜひお試しあれ。

 

 

 その際私が発表した「俺はザオボープロストカー」というパワーポイントが好評だったので、こちらにも載せようと思った次第です。

 あくまで身内向けに作成した個人の妄想譚であるため、私以外のあらゆる人間に対し至らぬ点のある内容となっております。それは腐りきった井戸の中を覗いたのが運の尽きだと思って頂ければ幸いです。

 

 

俺はザオボープロストーカー

とある研究員の日記より抜粋

(ナレーション)

リンタロー「俺…実は昔ストーカーやってたんだ。

これから話すのは俺がアローラで出会い、そして狂わされた男への思いをつづった日記の話…

 

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 俺の名はリンタロー!カントー出身のごく普通の研究者だ!ポケモンの研究が評価され、俺はエーテル財団で働くこととなった!アローラは初めてなのでとても緊張しているが、頑張るぞ!

 

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〇月A日

 新しい職場に移るべく早速アローラ地方に引っ越す準備をしなければ。エーテル財団アローラ地方に拠点を構える巨大なポケモン保護組織。以前渡されたパンフレットに載っている巨大な人工島…エーテルパラダイスが俺の職場になるようだ。財団職員には連絡船があるため、アローラのどこに住んでも問題ないので安心だ。

 

 明日はエーテルパラダイスに赴き、仕事の説明を受ける予定。どんな人が上司になるんだろう…

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〇月B日

 俺は財団の研究部門に配属された。エーテル財団ではポケモンの保護活動だけでなく、近年アローラ地方で確認された謎の生き物、「UB(ウルトラビースト」や未知の異次元「ウルトラホール」の調査にも力を入れているらしい。

…だが、肝心の研究部門のリーダーともいえる俺の上司は、代理の職員に仕事の説明を任せて今日は出会えなかった。仕方がない。パンフレットで例の支部長とやらを調べてみよう…

 

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 俺の上司はザオボーというらしい。エーテル財団代表のルザミーネ直属の部下で、ビッケという女性に並んで代表に次ぐ組織のNo.2だそうだ。

二人の子供を抱えながら財団を率いるルザミーネ代表と比べ、どこか余裕のない姿がパンフレットからありありとわかる。だがそんなことはどうでもいい。重要なのは…

彼が滅茶苦茶好みだということだ!!

 

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まずなにより顔が良い!!

目を惹くほどの白い肌、メガネの中に隠された蒼い宝石のような瞳…理想的なコーカソイド系の美貌だ…早くアローラの陽のもとで輝く彼を見たい…

そしてスタイルも良い!!

細身な身体を包み込む白衣、緩い曲線を描いた腰から尻にかけてのライン、肌に密着したハイネック…しなやかで耽美な曲線を奏でるその肉体に早く触れたい…

きっと新手の天使に違いない!!

支部長…俺はあんたを

どちゃくそ支持したい!!!!!

 

 

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◯月C日

 晴れて支部長と同じ研究室に所属することになった。

俺の担当は、未知の生物UB(ウルトラビースト)を捉えるモンスターボールの開発だ。責任重大だが、支部長に俺をアピールするチャンスだ…!

しかし支部長はボールの開発を俺ら下っ端に任せ、何やら怪しげな研究に打ち込んでいる。

今度お近づきになって匂いを把握するついでに聞いてみようかな…

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◯月D日

  …信頼されたのか、はたまた下っ端だからと軽く見られているのか…支部長は俺に秘密の研究を教えてくれた。

それはUBに対抗するポケモンタイプ:フルの開発…

「驚きましたか?」と聞く支部長。

だが以前から支部長のブログをエゴサーチしている俺は持ち前の頭脳である程度把握していたので、あまり驚かなかった。

(ここでプロストーカーワンポイントアドバイス。急激なアクセス数の増加よってストーキング先が違和感に気づく可能性があるため、常にブログ内容を把握したいストーカーは、ブログ更新の時に一回だけアクセスして印刷し持ち歩くのが いいぞ)

 

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◯月E日

 支部長との仲は良好。

支部長の性格に耐えうる職員が少ないためか、俺は段々と支部長から好かれるようになってきた。

だが油断は出来ない。俺の他にももう一人、支部長にお近づきになる一般職員がいる。しかもあいつは、支部長とタッグバトルをしたこともあるのだ!

悔しいが、以前日記に貼った秘蔵の資料を貰った手前大っぴらに酷くできない。

ああ支部長…いやザオボーさんは、いつか俺とタッグを組んでくれるだろうか……

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 というわけで、俺はザオボーさんの手持ちについて調べてみた。

ザオボーさんはエスパータイプ使いで、スリーパーやフーディンをよく使うようだ。

他にはハギギシリアローラライチュウなどアローラ地方ならではのエスパーポケモンも好んでいるようだが、多様で姑息な技に富んだスリーパーは特にザオボーさんのお気に入りらしく、財団ではザオボーさんといえばスリーパーと見られているようだ。

 

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×月a日

 まずいことになった…

ザオボーさんと共に研究…つまり愛の結晶といっても過言ではないタイプ:フルが、ルザミーネ代表のご子息であるグラジオに盗まれてしまった…

ザオボーさんはリスクヘッジとしてあらかじめタイプ:フルの力をマスクで制御したといっていたが、マスクが剥がれたら何が起きるかわからない。

余裕のあるフリをしているザオボーさんだが、ライフワークのブログ内容が無茶苦茶だ。俺がザオボーさんを守護(まも)らなければ…

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◇月c日

 タイプ:フルの事件以降、秘密を共有し実質付き合っているといっても過言ではない関係になった俺とザオボーさん。

最近の目立った事件としては、ザオボーさんがスカル団の魔の手からポケモンを守った島巡りのトレーナーエーテル財団に連れてきたことくらいだ。もっとも、案内は殆どビッケさんだったのだが…

 

 島巡りはアローラの伝統行事。若い子供がポケモンと共にアローラ中の試練をこなすのだが、今回案内したお子様はかなり元気が良く、ルザミーネ代表も気に入っていた。

スカル団ももとは島巡りをドロップアウトした子供の集まりだった聞くが…

まあそんなことより、お子様におちょくられてエーテル財団に案内するのを拒否られたザオボーさんの顔、可愛かったなあ…背後からチラチラ覗くだけでは足りなかったなあ…

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◇月d日

 何やらエーテルパラダイスが騒がしいと思ったら、例のグラジオが戻ってきたらしい。

噂では、同じく家を出ていた妹のリーリエお嬢様がヤバイポケモンを連れて財団に帰ってきたのを取り返しに来たとか…

支部長、何かしでかしました?」と聞いたら「お子様達を地下に閉じ込めなさい!」と喚いていたので、多分一連の騒動がバレそうなんだろうなと思った。

俺のようなプロストーカー兼インドア研究者が例の島巡りのお子様に勝てるとは思えないが、ザオボーさんを守護(まも)れるのは俺だけだ。

嘘もつけない、素直で可愛いザオボー…あなたを守護(まも)ることも、プロストーカーの使命なんだ。

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◇月e日

 お子様達がエーテルパラダイスに乗り込んで一日。

ようやく財団内も平穏が戻ってきた。

リーリエお嬢様の連れてきたポケモンが実は伝説のポケモンだった、なんて風の噂を聞きながら、俺は謝罪文を書いていた。

結局、ザオボーは例のお子様にボコボコにされた挙句、一連の粉飾が代表の耳にも入って大変だったらしい。関係者として俺もかなりのお咎めを食らった。

 

 …補足事項、

どうもザオボーの様子がおかしい。

最近は家にも帰っていないようで、朝のゴミを捨てる姿も見られない。

たまらず俺はザオボーのデスクのシュレッダーを漁ったら、妙なメモが出てきた。

レインボーロケット」…あとはばらけて読めない。何か変なことに関わっていないといいのだが…

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◇月f日

 関わってました。

ザオボーは異次元の組織「レインボーロケット団」と繋がっていたらしい。

団を率いるサカキ(かつてのロケット団頭領がなぜここに…?)はザオボーを通じてエーテルパラダイスを乗っ取ったのだ。

シュレッダーを漁った昨日、俺が異変に気付いていれば…

だが俺は同時にザオボーに対し「あっここまでやっちゃうんだ…」と逆に感心してきたので、どっちにしろ俺はザオボーを引き止められなかったのではないかと感じている。

なぜなら俺はザオボープロストーカーだから…俺の位置は後ろ…彼を導くために並べないのだ……

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◇月g日

 結局俺は何もできないまま、一連の騒動は例のお子様に解決されてしまった。

流石に今回は規模がでかすぎたのか、ザオボーは降格処分を受け、俺よりも下の一般職員に落ちぶれてしまった。

早速慰めておこうと思ったが、本人は「ニューザオボーとして心機一転」と全くへこたれていない。素晴らしいメンタルだ。

とはいえ少し落ち込み気味のザオボー。彼を放っておくわけにはいかない。

今度デートに誘ってみるとするか…

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◇月h日

 今日思い切って彼に話しかけたら、なんとデート(買い物の付き添い)に誘われた!

今まで彼の後ろが自分の定位置だったので、隣で歩けるという事実に驚愕した。

デート(買い物)の最中、何気ない会話の中で友人に送るプレゼントについて相談したら、彼がつけている香水を勧めてくれた。

そしてデート(買)の終わり、「普段の感謝」として俺に小さな箱をくれた。彼が俺に何かをくれるなんて初めてだ。

そして俺は…

 

そして今日

 …俺は今もザオボーをストーキングしている。

ザオボーが今日の限界夢女子会のために選んでくれたプレゼントは、自分が愛用している香水だった。

 だが俺の矮小な心は許せなかった。愛するザオボーと同じ匂いを友が身にまとうことを。

くだらない独占欲から、俺は交換用のプレゼントと、ザオボーが俺のために選んでくれた包みを入れ替えて、友に渡したのだ。

…しかし、ザオボーは贈り物の中に、俺に宛てた手紙を添えていたのだ。

 俺はそれに気づかず、俺は今日もザオボーの匂いを身に纏い、ザオボーに会いに行く。

俺は己のエゴイズムからザオボーの気持ちに触れることを放棄してしまった。

俺はザオボープロストーカー。俺の居場所はザオボーの隣ではない、後ろなのだ…

 

おわりに

 いかがだったでしょうか。

ここまで己を曝け出すのはいろいろな意味で大変でしたが、有意義な時間だったと思います。

なにより限界夢女子会参加者がザオボーに興味を抱いてくれましたし、第二回限界夢女子会にて「友人の推しが友人にあげようとしていたプレゼントを代理で持ってくる」プレゼント交換を行ったら、「ザオボー『私の隣にいるにふさわしい人間になりなさい』と言いながらこれを渡すようお願いしてきた」という解りすぎた説明が添えられた最高のプレゼントが貰えましたからね。

 皆さんも、自分のことを推しのストーカーだと思い込んで生きてみませんか?楽しいですよ!

というわけで今回はこの辺で失礼したいと思います。

BOOM BOOM PINCUSHION は、当記事を読んだことで発生した精神不安定や犯罪には一切責任を負いません。