モンスーノのエマニュエル・クリプス博士がマッド過ぎるから解説する~前編~
わたしに善悪などというものは関係ない。
信じるのはただ一つ…モンスーノだけだ 第七話「アッシュ登場」
前置き
前回のモンスーノ紹介記事は、既にモンスーノにニューロンを焼かれたような方からモンスー脳予備軍の方まで幅広くご支持を頂き、初めてのブログ記事でありながらPV数が1000に達しました。ありがとうございます。
今年からモンスーノの泉に浸かりはじめた初心者の拙筆でしたが、少しでもモンスーノに興味を抱いて頂ければ私も嬉しいです。
ぶっちゃけ前回の記事は未モンスー脳のフォロワーさんに私が一々モンスーノとは何たるかを説明するのが面倒だったので、
「とりあえずポンとリンク貼るだけで一通り説明できるやつを作ればいいや。ついでにモンスーノを観てくれる人がいたらラッキーだし」
という軽い気持ちで書いたのですが、ここまで読まれるとは思っていなかったので、嬉しい反面、とても驚いています。
こんな事ならシャルルマーニュ閣下のエロ同人CG買った事なんて言わなきゃよかった。
前回は未モンスー脳向けにイージーモード重点で記事を書きましたが、今回は私がモンスーノの登場人物の中で、いや、私が今まで見てきた中でも特にぶっ飛んだキャラでありながら、
おおよそ50話かけて私の性癖に「ハゲ萌え」を捻じ込んできた最狂の男、「エマニュエル・クリプス博士」の魅力を、私なりに汚れた視点かつハードモードで語っていきたいと思います。
あ、今回は記事の都合で終盤あたりの展開も普通に話します。ネタバレで面白さが欠けるような作品ではないのですが、一応ご注意を。
長くなりましたが、それではどうぞ↓
11月14日は…
11月14日は何の日でしょうか?「埼玉県民の日」?犬に食わせろ。
11月14日は、獣旋バトル モンスーノ第七話「アッシュ登場」放映日であり、「エマニュエル・クリプス博士」が初登場した日です。よって実質クリプス博士の誕生日です。
また、クリプス推しがクッキーを持ち寄って彼の活躍を追いながらティーカップを粉砕する祭りが各地で開催されます。嘘です。
私が気まぐれに焼いたクッキーをむさぼりながらニコニコ動画で「アッシュ登場」を観たり、クリプス博士邪教会を一人孤独に開催したりしてクリプス記念日を堪能してたくらいです。
クリプス博士邪教会、始まります#クリプス博士邪教会 pic.twitter.com/mTtfTXeCLI
— リンタロー (@Lintallow) 2016年11月14日
「アッシュ登場」がカオスアニメ、モンスーノ最大の狂気回であることは有名な話ですが、クリプス博士はその狂気の元凶といっても過言ではない存在です。
クリプス博士は全編に渡り物語の展開を度々引っ掻き回しては混沌の展開へ導く、非常に厄介なトリックスターでありながら、
ファンからは憎めない悪役として愛される、まさしくモンスーノを象徴するような悪役です。
私はそんな彼が大好きなのですが、クリプス博士という存在があまりにも情報量が多く、
博士への認識が「作中何度も出てきたハゲ」「よくわからんが武器商人的なことやってる」程度に止まっているモンスー脳の方も多い事に、最近気づいてしまいました。モンスー脳でない方ならなおさらです。
というわけで、今回はクリプス担を自称する私が、基本情報を抑えつつ、彼のチャーミングな魅力を順番に紹介してゆきます。
クリプス博士とマッド過ぎる基本情報
エクリプスのリーダー。モンスーノの驚異的パワーに魅せられたマッドサイエンティスト。ジェレディ博士と共に研究をしていた時期もある。世界がひれ伏すような強いパワーを手に入れるために、あらゆる悪事に手を染め、エクリプスという地下組織を作り上げる。その資金で、ジェレディとは違う独自のモンスーノ研究を行っている。 (公式サイトから引用)
↑愛称は「博士」「ハゲ」「お父様」「最低の虫ケラ」など。「ハゲ」以外全部本編でそう呼ばれているから仕方ない。
彼の概要は前回のモンスーノ記事中盤でも触れましたが、とりあえず基本的な情報から整理してゆきましょう。
■クリプス博士と外見情報
まず気になるのはその見た目。
・真っ先に目が行くその煌々たるスキンヘッド
・三本の角が生えたような、よくわからない髭の形状
・おおよそ科学者には見えない、無駄に恵まれた体系
・全身を清色の真っ黒い服で覆った挙句これまた清色の真っ赤を加える、かっこいいのかダサイのか分からない謎ファッション
・明らかにその体型では必要ないであろう謎杖
おおよそ科学者キャラに付け加えるべきでないであろう特徴を盛りすぎですね。外見からして情報量が多すぎる。
日米合作アニメ、モンスーノの絵柄は日本寄りですが、彼のキャラデザは日本のホビーアニメというよりアメコミのヴィランとか悪役レスラーです。
そんな彼ですらモンスーノの世界では特に浮かずに存在しているのだから、モンスーノという世界の土壌は本当におおらかですね。
■クリプス博士と岩崎征実さん
担当声優は、岩崎征実さん。
「ビーストウォーズⅡ」のビッグホーンや「龍が如く2」の郷田龍司を演じたように、非常に渋い声が特徴ですが、一方で「テニスの王子様」の日吉若の様な青年役もこなしバレンタイン・キッスを歌うなど、実力派の声優です。
最近ではアニメ版「逆転裁判」のイトノコ刑事も岩崎さんが演じてましたね。
クリプス博士の「狂気を孕んだ地下組織のリーダー」という刺々しい側面も、岩崎さんのドスを効かせつつも深みのある演技が包み込み、モンスーノの世界で博士が浮きすぎずしっかりと着地させているのが素晴らしい。
劇中のクリプス博士の生き生きした表情は岩崎さんの熱演あってこそと断言できるくらいベストマッチな声優さんなので、
頭脳派の悪役を演じる岩崎さんを堪能したい方はモンスーノを観て損はないでしょう。もし堪能できなかったらクリプス博士を木の下に埋めても構わないよ。
■クリプス博士とヘルブレイカー
クリプス博士の相棒モンスーノは、地獄の番人・ヘルブレイカー。瞬間移動で相手の隙を突き、「バーサーカー」で自身を強化する、色が黒すぎて明度を上げないと全体像が掴めない事以外は特に弱点もない万能な強キャラです。
敵組織のメインモンスターだけあって出演する頻度も高く、狼と刃を組み合わせたスタイリッシュなデザインも文句なしにかっこいい。
更にクリプス博士は独自の研究でエクリプスのモンスーノを開発しているので、ヘルブレイカーの強さが直接クリプス博士の強大さを表すことにもなります。
尚、玩具のヘルブレイカーはそんなアニメの活躍も吹っ飛ぶほど脆いです。可哀想。
うちのヘルブレイカーの関節が本格的に壊れて来た…あまり遊んでないのに…… pic.twitter.com/8FsJPSeqG5
— リンタロー (@Lintallow) November 14, 2016
■クリプス博士とエクリプス
モンスーノの物語は、基本的に主人公チーム「コアテック」と巨大軍事組織「S.T.O.R.M」と悪の地下組織「エクリプス」の三つ巴の戦いが中心となっています。
モンスーノを家族として向き合うコアテックや、モンスーノを軍事利用するSTORMに対し、エクリプスはクリプス博士の「モンスーノの力を我が物にする」という、独善的かつ危険な願いを叶える為、博士がワンマンで経営しています。
組織名の由来は、リーダーの「クリプス」と、英語で日食及び月食を表す「Eclipse(エクリプス)」を掛けている、という説が有力です。ストームと並び、日光(スーノ)を阻む存在という事でしょうか。
地下組織だけあって正規メンバーは少数ですが、基本的にエクリプスが生産したエクリプスコアを所有しているキャラクターは、独自路線のデザートウルフ以外エクリプス所属として公式では処理されている模様。バイトの多い有限会社みたいな。
こんなヤバい組織に集まってる奴らは正規非正規問わず全員ヤバいです。というか変態の巣窟です。リーダーが変態だからかな?
イかれたメンバーを紹介するぜ!!
●エマニュエル・クリプス博士
変態。エクリプスのリーダーです。説明不要。はい次。
●ハーグレイヴ
ドリルを背負いマッドサイエンティストに忠誠を誓う変態。ただ前回記事で「有能すぎる」と話した通り、こいつが居ないとエクリプスがただの変態の集いと化すほど、冷静な判断力と癒しオーラを持ったエクリプスの良心でもあります。
エクリプスの中でも最古参で、博士との連携力はナンバーワン。というかこいつが居なければクリプス博士が死んでいた場面がいくつかあります。博士自重して。
●メディーア様(非正規)
初期から活躍する変態。彼女自身は「ダークスピン」というフリーランスで正規のエクリプスメンバーではないのですが、エクリプスの仕事を請け負う事も多いので紹介。
組織に縛られることを嫌う、チェイス大好きおb…おねーさん。「昂ぶるわぁ~♡」とか叫びながらチェイスを襲う様は恐怖しかない。
美人だし、シャルルマーニュ閣下とは別ベクトルに女王様なキャラはとても魅力的なおねーさんなんだけどね…
初期の変態筆頭みたいな存在なので、必然的に雇い先であるエクリプスの変態度合いを高めています。エクリプスが変態なのは彼女だけの責任ではないのですが。
●ヒューリー(非正規→正規?)
見た目から分かる変態。オカマ口調。一期では雇われの賞金稼ぎでしたが、変態の多い土壌が気に入ったのか、二期では正規メンバーのような立ち位置に。バイトから正社員に上がったみたいな。
実力はエクリプスどころか作品全体でも上位に位置するほど高く、生身で数体のモンスーノを軽くいなすわ瓦礫で生き埋めされたのに平然と復活するわ(それも二回)、無駄に強い。
モンスーノ「キラーザウラー」をマイベイビーと呼ぶほど気に入っており、モンスーノへの愛情が伺えるシーンも多いので、観ているうちに段々可愛く思えてくる不思議なキャラ。
●No.6
変態から生まれた人工生物。
詳しいことは後編の名エピソード集で語りますが、クリプス博士の息子であり、博士の闇の権化みたいなキャラです。
よくわかるモンスーノ家系図 pic.twitter.com/VOBU9LcNtL
— リンタロー (@Lintallow) 2016年8月2日
当人は若干天然なものの、純粋で礼儀正しい少年。そんな彼でも回を重ねるごとにクリプス博士の影響を受けて段々目が濁ってゆくのですから、父親の影響力って大きいですね。
befor
↓
after
あと本編とは全く関係ありませんが、Twitterでは彼が(黒須あろまと6繋がりで)プリパラのガァルマゲドンに混ざっているコラ画像がやたら出てくるのが謎過ぎて面白い。お父様よりガァルマゲドンと一緒にいるほうが彼も多分幸せだと思います。
他にも色々な社会不適合者がいるよ!
■クリプス博士とクリプスハウス
悪の組織といえば秘密基地。秘密基地といえば悪の組織。これは人類が幼少のころから刷りこまれる知識という名の浪漫(ロマン)です。
というわけで、いい年して地下組織を作って夢を追ってるクリプス博士も当然秘密基地を所有しています。
…が、このクリプス博士の秘密基地、デザインがあまりにもツッコミどころ満載。
クリプス博士邸のインテリア、即死ポイント多すぎ問題 pic.twitter.com/GYE5Rfvalk
— リンタロー (@Lintallow) 2016年8月18日
その禍々しいデザインからファン(というか私)からは「クリプスハウス」と呼ばれ、博士のマッドなセンスと心の闇を浮き彫りにしているとして、近年(私から)注目を集めています。
内装も無駄にバリエーション豊富で、第一話でちらっとした映らなかったこのクリプスハウスは、まるで血管とそれにくっついた腫瘍としか形容できない謎柱と謎テレビが鎮座している。なぜこんなデザインのテレビを複数個買うのでしょうか。こんな自宅嫌だ。
七話のクリプスハウスは内装で攻めており、西洋家具とサイレントヒルが悪魔合体したようなデザインで、観る人を不安定にさせてきます。
ちなみに、十三話は物語の内容あらすじからして、七話とは別のクリプスハウスで物語が進むはず(つまり七話と十三話のクリプスハウスは別物)なのですが、なぜか内装が丸被りという妙な事態を引き起こしていて、
はじめてこの事態に気付いた時「PS2の『悪代官』の和室かよ」と思わず突っ込みを入れてしまいました。
七話と十三話のデザイン被り以外は内装が多様なのもツッコミポイント。31話のクリプスハウスの謎ピラミッドとか、ピラミッドである必要性が作中まったく示されていないのも面白い。
外装も、二十五話の天空の城クリプスハウス、水空両用のクリプス移動ハウスの他、基地ではないのですが街全体を殺人ウイルスで充満することも可能なクリプスカーなど、全体的に夢を追い過ぎて訳の分からないデザインと化しているのが、素敵です。
クリプスハウス、話数を跨ぐごとに段々まともなデザインになってるの笑うし、これだけの規模の基地を世界中に個人で所有してるクリプス博士はほんと何者だよって常々思う。 pic.twitter.com/n0RdpIRlDc
— リンタロー (@Lintallow) 2016年12月26日
■まとめ
…というわけで、回は皆さんに基礎知識の時点で本能が"ヤバイ"と感じてしまうクリプス博士の狂気の一端をお見せしました。
次回は本題である「名エピソード編」を語っていきましょう。
それではいったんアイキャッチです。
\デェェェェン!!/
↑後編はこちら